コラム

2025.03.13

ドライマウスになっていませんか?ドライマウスとは?

ドライマウスを気にする女性

こんにちは。神戸市垂水区にある歯医者の「ふじよし矯正歯科クリニック」です。

今回は、「ドライマウス」についてお話していきます。

ドライマウスとは、口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)といい、お口の中が乾燥してしまう疾患です。唾液の量が減ってしまうことで、お口の中が常に乾燥してしまいます。ドライマウスになる原因は様々ですが、子どもより大人に方が多く、性別だと男性よりも女性のほうがドライマウスになりやすくなります。女性のほうがなりやすい原因に、閉経後の更年期障害や女性の発症率が高いシェーグレン症候群などの病気も関係しています。

普段の生活で、唾液のことについてよく考えることはないかもしれませんが、唾液は、お口の中でとても大切で重要な役割があります。

唾液の役割

ドライマウスの口

唾液には3つの重要な役割があります。

1 唾液が出ることによって、お口の中を清潔にします。唾液には、抗菌する成分が含まれていますので、お口の中の細菌の増殖を抑えることができます。また、食事をして後の歯や歯と歯の間に残った食べ物のかすなどを洗い流してくれる効果もあります。抗菌作用は、お口の外からの細菌やウイルスを体内へ侵入するのを防ぐ効果もあります。また、唾液の抗菌作用には、口臭を防ぐ効果もあります。

2 唾液には、食べた物を消化する酵素(アミラーゼ)が含まれています。食事の時に、よく噛むことで唾液が多く分泌し、食べ物と唾液が混ざりアミラーゼが食べ物の炭水化物(デンプン)を麦芽糖へ分解してくれます。麦芽糖に分解されることで食べ物を飲み込みやすくし、消化しやすくなります。

3 普段、何もしていない時のお口の中は、中性です。しかし、食べ物を食べ・ジュースやアルコールを飲むと、お口の中は酸性になります。酸は歯を溶かす原因になり、歯が溶けると虫歯になります。ダラダラ食べや、水分補給がスポーツドリンクやジュースの場合、お口の中が酸性の時間が長くなってしまい、虫歯のリスクが高くなります。唾液には、酸性になったお口の中を中性に戻す作用があります。

ドライマウスに現れる症状

虫歯の進行が早い女性

ドライマウスの症状は、お口の中の唾液が減ることで様々な症状がでます。

    1. 1 お口の中が乾燥(乾く)する
    2. 2 乾燥によってお口の中がネバネバする
    3. 3 乾燥することによって水分をとりたくなる
    4. 4 口臭が強くなる(自分でも気づくほど)
    5. 5 パンやクッキーなどの乾いた食べ物が飲み込みづらくなる
    6. 6 途中で水分補給をしないと長時間会話がしづらい
    7. 7 虫歯・歯周病の進行が早くなってきた
    8. 8 食べた物の味に変化がある(味がしないなど)
    9. 9 舌が乾燥してひび割れてくる
  1.  

もし、当てはまるものがあるとドライマウスの可能性があります。

ドライマウスの原因

ドライマウスになる原因

  1. 歯並びが悪い

歯並びが悪いと、舌の癖(舌癖)や、前歯が出ているため唇が閉じられないなどがあるとドライマウスになりやすくなります。また、噛み合わせが悪いと口呼吸になることがあり、口呼吸はドライマウスの原因です。

常に口呼吸をしている

普段、何気なくしている呼吸ですが、鼻から呼吸する「鼻呼吸」と口で呼吸する「口呼吸」の二つあり、正しい呼吸は鼻呼吸になります。会話や食事をしている時以外の、お仕事中・勉強中・ゲームやスマホ、テレビを見ている時、本を読んでいる時など普段の呼吸が口呼吸になっているとドライマウスの原因になります。口呼吸は、常にお口が開いている状態になるのでお口の中が乾燥します。慢性的な鼻炎などで鼻呼吸が難しい場合もありますが、意識して口呼吸をしないようにすることが重要です。就寝時は、身体が弛緩するためどうしてもお口が開いてしまいますので、唇にテープを貼るなど試すなど、就寝時の鼻呼吸を意識してみるのもいいかもしれません。

喫煙や飲酒の習慣がある

喫煙やアルコールを摂取する習慣が日常にあると、ドライマウスの原因になります。喫煙は、ニコチンやタールの影響から唾液が減ってしまいます。アルコールを摂取すると、トイレに行く回数が増えませんか?それは、アルコールを飲むことで利尿作用があるためです。結果、身体の中の水分が減ってしまいドライマウスの原因にもなります。アルコール以外にもカフェインの過剰摂取でも同じく利尿作用があるのでドライマウスの原因になります。

緊張やストレス

人は精神的なストレスをうけたり、強度な緊張を感じると喉が渇いたりしてお口の中が乾燥します。唾液を出す役割の唾液腺は、自律神経と関係しており、過度なストレスや緊張が続くと交感神経が唾液腺の動き低下させてしまい、唾液が減ります。ストレスや緊張が長く続くとドライマウスの原因になります。

加齢からの影響

食事の際に、よく噛んで食べると唾液の分泌が増えますが、年齢が高くなるほどに、歯周病のリスクも高くなり、お口の中の環境が悪くなっていきます。歯周病などで歯が抜けてしまうと噛み合わせが変わってしまい、食べ物がよく噛めなくなります。よく噛めないと唾液の量も減ってしまい、ドライマウスの原因になります。虫歯や歯周病を悪化させないためにも、歯科医院での定期的なクリーニングやメンテナンスがとても重要です。

持病などの全身の疾患

全身の病気で、高血圧・糖尿病・腎不全・関節リウマチなどの基礎疾患がある方はドライマウスになりやすいです。基礎疾患を治療するためのお薬の影響も唾液の減少になります。また、癌の治療である放射線治療を唾液腺近くに照射すると、唾液の分泌が減りドライマウスになる原因になります。

服用している薬の影響

薬の副作用として、お口の中が乾く症状がでる場合があります。主に、降圧剤(血圧を下げるお薬)・抗不安薬・抗うつ剤・向精神薬(精神科や心療内科で処方されるお薬)・パーキンソン病のお薬などが副作用としてお口の中が乾燥します。他にも、花粉症の薬や風邪薬で鼻水や咳を止めるお薬も、服薬するとお口の中が乾燥することもあります。薬を服用してからお口の中の乾燥が気になる場合は、原因がお薬になります。病気のために長期にわたって服用する場合は、主治医に相談してみてください。

閉経後の更年期障害

女性の方は、閉経すると女性ホルモンの量が減ってしまい更年期障害になります。更年期の症状や程度は、人それぞれ違いますが、女性ホルモンが減ると唾液の分泌も減ってしまいます。なので、50代以降の女性の方はドライマウスになりやすくなります。

シェーグレン症候群

皆さんは、シェーグレン症候群という病気をご存知でしょうか?難病指定にされているシェーグレン症候群は、自己免疫疾患で、涙を作る涙腺や、唾液を作る唾液腺の働きを阻害してしまいます。目が乾いたり口が乾いたりし、ドライマウスの原因の原因になります。このシェーグレン症候群は、中高年の40代以降の女性がかかる難病です。

まとめ

まとめ

唾液はとても重要な働きがあります。唾液が減ってしまうのは、加齢と日々の生活習慣が大きくかかわります。高齢者に多い誤嚥性肺炎は、唾液の量が減ってしまい食べ物や飲み物をうまく飲み込めず肺へ入ってしまうことでおこります。また、嚥下機能が低下すると誤嚥性肺炎になりやすくなり、肺炎は死亡原因にもなります。食事のさいによくむせる・飲み物がないと食事を飲み込めないなど日頃あると要注意です。唾液が減ってしまうと色んな障害がおこります。唾液の量が昔(若い頃)より減ったと感じる方は、ぜひかかりつけの歯科医院でご相談ください。